元システムエンジニアで、現在患者の「いなほ」です。
今まで医療ネタとパソコンネタを交互に出してきたのですが、今回は医療ネタ2連続です。
- あくまで患者本人による体験談、参考情報なのでご注意ください。
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日本人にとって精神科というと、今でも「かかりにくい」とか「抵抗感」があります。
しかし、最近はストレスや心の病気を治すために、精神科に行く患者が増えている感じがします。
そのため、いくぶん敷居が低くなったイメージがあります。
精神科と心療内科の違い
Googleで検索すると、更に混乱するか難解なページがたくさん出てきます(笑)
しかも、精神科の大半は心療内科と両方標榜しているところが多いです。
でも、どっちの科に通おうかな~?など悩まないで受診しても問題ありません。
診療科によって扱う病気は、またがっていたり曖昧だったりすることはよくある話しです。
一例として、中学3年生は小児科と内科どちらに行けば良いのか?と疑問に感じることがあるかと思います。
(どちらでもOKです)
恐らく、意識して通ったとしても、大半のクリニックが医療費は一緒です。
ただし、たまに心療内科だけを標榜している医療機関があるので、その場合は例外になるかもしれません。
「精神科」「心療内科」どちらに通院しているかは、主治医に聞くのもアリです。
しかし、ご自身の気持ちの問題程度に捉えるのが良いと思います。
「精神科通院中」に抵抗があるのなら「心療内科通院中」で良いと思います。
精神科独特の治療法
精神科には精神科リハビリテーションという独特の治療法があります。
病院によってプログラム内容が異なることもあるようですが、ざっくり書くと下記のようになります。
なぜこのような治療法があるのかは、僕もよく分かっていません。
作業療法(OT)
ひと言で言うと「のんびりまったり」と創作活動や運動を行う感じです。
- 手芸、ジグソーパズル、パソコン、調理等の文化系レクリエーション
- ストレッチやヨガ、体操等の運動系レクリエーション
- 認知行動療法等の座学系カリキュラム
デイケア(DC)
ひと言で言うと「何らかの目標を持って」活動を行う感じです。
- 手芸、ジグソーパズル、パソコン、調理等の文化系レクリエーション
- ストレッチやヨガ、体操等の運動系レクリエーション
- 認知行動療法等の座学系カリキュラム
- 復職(リワーク)に向けた座学系トレーニング
- ボーリング、芋煮会と言った病院外での行事
上手な診察の受け方
精神科の通院や医療費には独特なものがあります。
また、通院も長期間に渡ることがあるため、患者側も上手く利用する必要があると感じています。
心の中を整理できるときはメモなどに書き留める
毎回とは言いません。
心の具合が悪いときに、冷静にメモが出来る人なんていないと思います。
長時間になると医療費も高くなる
時と場合によっては長時間になるのもやむを得ないと思います。
ただ、精神科の場合は、診察時間に応じて医療費が高くなるようになっています。
※参考サイト:厚生労働省HP(精神科専門療法)
自立支援医療制度の活用を
精神科には「自立支援医療制度」と言われる、公費による医療費の助成制度があります。
認定されると、通常の1/3の費用で通院することが出来ます。
ただし、所得制限や入院は対象外など細かいルールがありますので、ご注意下さい。
※参考サイト:厚生労働省HP(みんなのメンタルヘルス)
通院先を変えるのも上手な選択肢
「この先生ダメだわ」と思ったときは、無理して通う必要はありません。
特に精神科に言えることですが、無理に相性の合わない先生のところに通い続けても、何のメリットもありません。
先生にもタイプがある
傾聴型の先生もいれば、サバサバしている先生もいます。
中には精神科にもかかわらず、患者の話しを殆ど聞かないで一方的に打ち切ってくる先生もいます。
どの先生にも一長一短があるので、よく見極めてください。
心理カウンセリングもある
臨床心理士等によるカウンセリングを行っている医療機関もあります。
診察と違い、時間と費用が決まっているのが特徴です。
「とにかく話しを聞いてもらいたい!」と思ったときは、カウンセリングを受けてみるのもありかもしれません。
ただし、自費診療になる場合があるので、費用の確認は忘れずに行ってください。
主に作業療法ではジグソーパズルやプラモデル・手芸作品の創作を、デイケアでは認知行動療法などの座学系カリキュラムを行ってきました。
さくらほりきりという手芸メーカー?を知ったのも作業療法を通してでした。
さくらほりきりにはものすごくお世話になっています。