ぜんそく

生物学的製剤とぜんそくといなほ

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元システムエンジニアで、現在患者の「いなほ」です。

2020年秋より生物学的製剤(※)の注射を始めています。
※抗体製剤、バイオ製剤などと表記されることもあります。

最近、新しい難治性(重症)ぜんそくの治療法として注目されている注射です。

本当はどんな治療法なのかから書いていきたいです。
しかし、YMYLに引っかかると思うので、体験談だけを書いてみたいと思います。
治療法についてはもっと専門的なサイトがあるので、そちらをご参照下さい。

  • あくまで患者本人による体験談、参考情報なのでご注意ください。
  • ブログ内の病気(疾患)ページの取り扱いについては、運営方針をご参照下さい。
  • 生物学的製剤が何か知りたい方は、他のサイトをご参照下さい
  • 僕はデュピクセントとファセンラを注射しました。
  • 2021年4月21日よりヌーカラが在宅注射(自己注射)可能になりました。

生物学的製剤について

ぜんそくで認可されている生物学的製剤は、4剤あります。

ゾレア
ヌーカラ ※在宅注射可
ファセンラ
デュピクセント ※在宅注射可
ぜんそくで認可されている生物学的製剤(2021年5月現在)

※お薬の種類は、独立行政法人環境再生保全機構HPを参考にしています。
在宅注射(自己注射)が可能なのは、ヌーカラデュピクセントの2剤です

いなほが打った生物学的製剤

デュピクセント

打っていた期間

2020年秋~2021年初旬

いなほの場合

自己注射は初回から認められたので、最初から看護師さんの前で自己注射を行ないました。
その後3ヶ月間は看護師さんの前で自己注射を行ない、それ以降は在宅注射に切り替わりました。
注射後すぐにあちこちにあった痒みがなくなり、ピークフロー値も若干上昇しました。
痒みが無くなったのは、お薬の影響なのかなーと思いました。
(デュピクセントは、もともとアトピー性皮膚炎用のお薬として認可されました)

その後

自己注射は当初は怖かったですが、慣れました。
また、針が細いせいか、痛みもそれほど感じません。

大きな発作も起きなかったのですが、検査の数値が思ったほど良くなりませんでした。
結局、先生の勧めもあってファセンラに切り替えることになりました。

ファセンラ

打っていた期間

2021年初旬~現在

いなほの場合

初回は1泊だけ入院して、副反応が出ないかなど慎重にチェックが行なわれました。
まだ8週間の間隔に入っていないので何とも言えない部分があります。
始まったばかりなので、これから何が起こるか期待したいところです(汗)
デュピクセントに比べてメチャメチャ痛いと感じました。

費用について

高い!!

ひと言で言って高額です。

デュピクセント66,356
ファセンラ358,045
デュピクセントとファセンラの薬価

※参考書:今日の治療薬2020(南江堂)

健康保険で3割自己負担した場合

上記の数字だけではわかりにくいと思うので、健康保険で3割負担として1ヶ月平均の自己負担額に換算してみます。

デュピクセント39,813円
ファセンラ53,706円
デュピクセントとファセンラの1ヶ月平均の自己負担額

※参考書:今日の治療薬2020(南江堂)を参考に算出

要するにデュピクセントは4万円ほど、ファセンラは5万3千円ほどの自己負担が毎月発生することになります。ただし、注射回数、在宅注射の有無、限度額認定証の利用によって窓口負担額は変動します。

それでも、吸入ステロイド薬などに比べても高いお薬だと感じるかと思います。

それでも・・・

難治性喘息患者にとっては新しい選択肢が増えました。
ハッキリ言ってハードルが高いお薬ですが効果があるのも確かです。
費用面が何とかなってほしいものですが・・・




まとめ
  1. ぜんそくで認可されている生物学的製剤は4剤です。
  2. ヌーカラとデュピクセントは在宅注射(自己注射)が可能です。
  3. 費用は高額です。
  4. 注射の回数やタイミングによって窓口負担額は変わります。
    詳しい事を知りたい場合はかかりつけの病院・クリニックにお尋ね下さい。